『モンハン』に“不便”を求めるのはナシ?アリ? 新作で“懐かしアイテム”復活疑惑に意見二分「せっかく便利になったのに」


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いよいよ2月28日に発売される『モンスターハンターワイルズ』をめぐり、とあるアイテムの復活疑惑が浮上しており、ゲーマーやモンハンファンの意見が割れてしまっているようだ。

モンスターハンターシリーズのナンバリングタイトルとしては、実に約4年ぶりに新作となる『モンスターハンターワイルズ』。発売が迫る中で、新作映像の公開やオープンベータテストの実施がなされている中で明らかになったのは、“クーラードリンク”の復活疑惑だった。

今作では8年ぶりに人気モンスターの「怪鳥イャンクック」や、「ゲリョス」「ババコンガ」が登場するなど、懐かしの顔ぶれが並んでいる。これにはSNS上で〈PSP世代からしたら歓喜〉〈割と特定の世代が狙い撃ちされてる感ある〉〈古のモンハンおじさんはワクワクが止まらないよ〉など、古参が歓喜の声をあげている。そして、それにあわせて、懐かしのアイテム“クーラードリンク”がゲーム画面内に表示されているとの投稿が拡散されたことで復活への期待が高まっている。

クーラードリンクとは、火山など熱い地域に行くときに必要なアイテムで、これがなければフィールドに立っているだけで体力が削られてしまう。反対のアイテムに“ホットドリンク”もあり、これは寒い地方で狩りに行く際の必需品だった。

しかしこのアイテムは、2021年発売の『モンスターハンターライズ』で廃止に。廃止賛成派としては、これらのアイテムはどんなに上手なプレイヤーでも基本的に使用が必須のため、アイテム使用がただの作業でしかなく、手間にしかなっていないから無意味だという意見だ。

モンハンシリーズでは、これまでも複数、こうした理由からか、新作が出るたびに面倒だった要素やアイテムが消えていくことがあり、快適なプレイ環境が整備されてきた。

一方で、モンハンシリーズはこの“面倒さ”こそがウリであり、なんでも効率重視に改善されてしまえば、ゲームの魅力が損なわれるとの意見もある。モンハンは同じステージを何度も繰り返してアイテムを収集し、少しずつ強くなっていくゲームだ。“作業ゲー”とも呼ばれたりするが、それはマイナスの意味ではなく、ゲーム内であえて泥臭い不自由さを経験するという画期的なシステムで、それこそがモンハンが大ヒットした理由とも考えられてきた。

そのため、今回のクーラードリンクの復活疑惑をめぐっては〈モンハンくんにはどんどん不便さを思い出して欲しい〉〈せっかく最近色々便利になったのにまた不便にしてどうすんのよと〉〈クーラードリンク復活か 適度な不便さはゲームのスパイスなんだよね(他作品のリメイクの件を織り交ぜつつ)〉などと、真っ向から対立する意見があがっている。

日常生活においては圧倒的に快適さが求められるが、ゲームの中では不便さが愛されることもある。ゲームが進化していく中で、この度合いがヒットする上での重要なカギとなっているのは間違いないだろう。

©CAPCOM

著者 神山勝丸
ドラゴンボールとドラクエ、鳥山明を愛する30代。好きなアニメはサザエさん。