ベジータの“超サイヤ人3”が他のキャラと少し違う?『ドラゴンボールDAIMA』でついに“正史”に「さすがは原作者のキャラデザ」


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12月27日にフジテレビ系にてアニメ『ドラゴンボールDAIMA』の最新第12話が放送された。以下、当該エピソードに触れてみると、12話ではベジータが「スーパーサイヤ人3(以下、超サイヤ人3)へと変身を遂げた。地上波放送のアニメでは初解禁となったベジータの新たな姿だが、その風貌が波紋を広げた。

大魔界のドラゴンボールを守る守護者、タマガミ・ナンバー・ツーと戦うベジータ。劣勢になると超サイヤ人、さらに超サイヤ人2へと変身していき、タマガミを追い詰める。しかしここで、タマガミを創り出したネバの手によって、タマガミはパワーアップ。ベジータはタマガミの攻撃によって海の底へと沈んでしまった。

だがベジータはカッと目を見開くと、すさまじい気合とともに気を高め、超サイヤ人3へと変身する。この姿になったベジータの力は圧倒的で、タマガミの攻撃を全く寄せ付けず、相手を圧倒して勝利したのだった。

全42巻ある原作漫画の中では、最強形態として描かれていた超サイヤ人3。原作でこれに変身できるのは孫悟空と、悟天とトランクスがフュージョンしたゴテンクスのみであった。しかしベジータも修行の成果で、ついにここまでの高みに上り詰めたようだ。

ただ一方で、ゲームだけのオリジナル形態としては、すでにベジータの超サイヤ人3は登場済みだった。公式で初登場したのは、2009年に発売された3D対戦アクションゲーム『ドラゴンボール レイジングブラスト』。以後、ベジータの超サイヤ人3の形態は、ドラゴンボールのゲームにはそこそこの頻度で登場している。

しかし今回のベジータの超サイヤ人3とは“デザイン”が全く違う。これまでゲームで登場していたデザインは、悟空やゴテンクスの超サイヤ人3と全く同じで、髪がかなり長く下に垂れ下がるようなフォルムだったが、今回は髪の毛はそれほど長くならず、上に突きあがるように伸びている。

そのため、のちに公式で正式に超サイヤ人3と発表されるまでは、超サイヤ人3とは違う形態だと考えるファンも多くいて、〈ベジータの新形態は3というより燃費を抑えた超サイヤ人2.5なんじゃないかと勝手に考察〉〈3にしては ちょっと髪が短いよな… 超サイヤ人2.5?〉〈そう言う作画なのか、新形態なのか…〉といった声がSNS上であがっていた。

海外ファンからも注目を集めている今回の“超3”変更

ゲーム版のベジータの超サイヤ人3と今回とで、デザインが変更になった理由として考えられるのが、鳥山明先生による詳細な監修が“ある”か“ない”かだ。ドラゴンボールDAIMAでは、鳥山先生がキャラクターデザインを多く担当し、「いつもよりかなり気合を入れた」と語っていることから当然、ベジータの超サイヤ人3も鳥山先生によるデザインだと考えられる。

つまりゲーム版では、悟空やゴテンクスと差別化されていなかったベジータの超サイヤ人3が、原作者の手によってついに、唯一無二の個性をもって描かれたのだ。

〈ベジータの3は完全に髪が逆立つのが悟空と差別化されてていい、こういう違いは鳥山先生しかできんデザインだわ〉〈ゲームの超3ベジータは同人臭がしてあまりカッコよくなかったけど、DAIMAの超3ベジータはめっちゃカッコイイじゃん! さすがは原作者鳥山明のキャラデザだわ〉〈他人が勝手に作った設定じゃなくて鳥山明が描いたスーパーサイヤ人3のベジータっていうのがデカい〉などSNS上では絶賛の声があがっている。

やはりファンの中では、鳥山先生がデザインし、地上波で放送されてこそ“正史”だという考えが根強いようだ。

著者 神山勝丸
ドラゴンボールとドラクエ、鳥山明を愛する30代。好きなアニメはサザエさん。