『ワンピース』放送枠は“元鬼滅”の日曜23時台に変更―元枠後継にはアニプレ系完全新作、挑戦的な編成に


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フジテレビ系にて毎週日曜午前9時30分から放送中のアニメ『ONE PIECE』について、以前より告知されていた来年2025年4月からの放送時間枠変更の詳細が発表となり【毎週日曜日23時15分】から全国ネットで放送開始となることが明らかになった。

地上波アニメ界のゴールデンタイムに巨星加わる

昨日まで開催されていた集英社イベント「ジャンプフェスタ」にあわせて発表された本情報。『ONE PIECE』は実に2006年から現行の9時30分枠で放送されおり、日曜朝のイメージが根強かったが、来春の大規模改編からは一転して日曜深夜に。全国ネットであるため、地方系列局で同時に視聴することができる。

近年の動向として「日曜23時台」という時間帯は地上波各局が並んで新作アニメを放送していることで知られている。今年4月の春クールの例では、フジテレビ系の『テレビアニメ「鬼滅の刃」』を筆頭に、中京テレビ主導のTBS系やテレビ東京系、TOKTYO MXが新作を計5作品も放送していた。

『ONE PIECE』はかつて19時台というゴールデンタイムに放送していたが、今後はアニメ界のゴールデンタイムでも存在感を放つこと間違いなし。また、とりわけ原作ファンからは「アニメ見た直後(月曜0時)に本誌(週刊少年ジャンプ)で連載見られるのか」といった声も見られた。

枠後継は完全新作オリジナルを編成

なお、以前弊誌でも取り上げたように、2025年4月から『ONE PIECE』が移動したあとの同枠には完全新作オリジナルアニメ『TO BE HERO X』が編成されることも明らかになっている。

同作は中国の動画配信大手・Bilibili(ビリビリ)と日本のアニメ関連会社・アニプレックスがタッグを組んで展開する新プロジェクトとして、新作オリジナルのヒーロー活劇が描かれる。監督はBilibiliでの作品総再生数が200億に迫るHaolinが監督を務めるほか、解禁されているキャスト陣には花江夏樹、宮野真守、花澤香菜、内山昂輝、中村悠一、松岡禎丞、佐倉綾音、水瀬いのり、山寺宏一、島﨑信長ら国内トップクラスの声優陣が名を連ねる。

フジテレビは昨年10月にビリビリと戦略的協力に向けた連携として、毎週木曜日深夜に海外系アニメを中心に扱う「B8station」枠を設立。同作もこの枠でオンエアされる可能性があったが、実際は日曜午前中、しかも『ONE PIECE』後継枠という注目が集まりやすい時間帯に編成したことは売り込みたい意欲や気合の入れようがうかがえる。

著者 編集部 アニメ情報担当