ホロライブ、VTuberあたり年間収益が初めて4億円突破 トレカ販売が貢献…粗利率は過去最高の50%超


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国内大手VTuberプロダクション「ホロライブ」などを運営するカバーは12日、自社の中間期(4-9月期)決算を公表。売上高は前年同期比39.3%増の171億400万円、営業利益は同46.3%増の33億7,200万円と、大幅な増収増益を達成した。同社は先日に業績予想の上方修正を発表していた。

主要指標全てが大幅な増加を見せた要因について、同社はマーチャンダイジング分野での新規商品展開およびライセンス、タイアップ分野における案件獲得が想定を上回って推移したことなどを挙げた。特に9月発売のトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」が大きく貢献した。

これにより、各種資料で開示した「VTuberあたりの収益」にも変化がみられ、過去一年間でのタレント一人あたりの収益が4.02億円となり、はじめて4億円の大台を超えた。四半期別で見ると、当四半期は1.23億円をつけ、半年ぶり3度目の1億円超えを果たした。(各期間の売上高から在籍VTuber数で除して算出)

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また、利益率の高いトレーディングカードゲームの伸長により、全社の粗利率と粗利水準が53.9%を超え、過去最高値を更新した。

その他の分野別状況としては、ライブ配信等売上が新規デビュータレントなどが貢献した一方で、イベント関連は季節性に依存しているため、減少。第三四半期(10-12月期)中に中型・大型のライブイベントが集中しているため、通年計画は順調に進捗している。業績見通しについては、期首発表の内容を据え置くと先日発表していた。

著者 編集部 経済・社会担当
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