【池袋】敬老の日に都主催イベントが開催 YouTubeで人気のポップスピアニスト×宇宙飛行士・野口聡一が出演、こどもたちとの成果を披露
9月16日の敬老の日、東京・池袋にあるサンシャインシティ噴水広場にて、東京都が主催する「こどもスマイルムーブメント スペシャルトークセッション」が開催された。このイベントは、東京都が推進する「チルドレンファースト」の社会実現に向けた取り組みの一環として行われたもので、ゲストにポップスピアニストのハラミちゃんと宇宙飛行士の野口聡一さんが出演した。【池袋ニュース】
こどもスマイルムーブメントとは、東京都が推進する「チルドレンファースト」の社会実現に向けた取り組みとして、参画企業や団体が主体となって、子供の目線を大切にした取組を推進するもの。現在1800を超える企業、NPO、大学・学校など、社会の様々な団体が参画しているという。
この取り組みの発表の場として設けられた今回のトークセッション。イベントの第1部では、ムーブメントのアンバサダーであるポップスピアニストのハラミちゃんと宇宙飛行士の野口聡一さんが、事前に行ったワークショップに参加した子供たちと共に舞台に立った。
YouTubeのチャンネル登録者が200万を超えるハラミちゃんは「みんなで音を楽しもう♪スマイル演奏会」と題したワークショップを今年7月に実施、子供たちとの合奏を通じて、音楽の楽しさと共に創り上げる喜びを会場に伝えた。
参加者は音楽経験の有無もまばらな小学生から中学生で、ショッピングセンターという大規模な会場の中でも息の取れた演奏を披露。後の取材で、ハラミちゃんは「練習の成果が見られ、子供たちの成長に感動した」と語り、音楽教育を通じた交流の可能性に触れた。
一方、野口聡一さんはワークショップ「ペーパークラフトで学ぶ!宇宙へのはじめの一歩」を実施。参加した子供たちは「理想の宇宙の暮らし」についてのアイデアを発表するというもので、子供たちの豊かな想像力を発揮した。こちらも7月に講習を実施しており、質問コーナーではほぼ全員が挙手をしたと振り返り。宇宙への興味関心の高さがうかがえたほか、野口さんは科学技術と子供たちの参加とが融合したことについて「子供たちから見たら、それも含めて全部体験だから」と総合的な学びの重要性を強調した。
その後、第2部では、ハラミちゃんと野口聡一さんに加え、今回のこどもアンバサダーである俳優・村山輝星さんも登壇し、3人でトークセッションが行われた。アンバサダーとしての活動や展望、「こどもスマイルムーブメント」について語り合い、子供を大切にする社会の実現に向けたメッセージを発信した。
特に、この日は敬老の日だったことにちなみ、村山さんからは祖父母へメッセージを贈るシーンも。取材では村山さんは、自身の部活動部を例に挙げ、「一緒に楽しむ」ことの大切さ、宇宙への興味も語り、夢を持つことの重要性を伝えた。
イベントの締めくくりに、3人のアンバサダーが子供たちへのメッセージを発信。ハラミちゃんは「一見繋がりのないようなものでも関連性があるので、何でも挑戦してほしい」と、子供たちの好奇心を刺激する言葉を贈った。野口さんは「面白いとかやってみたいことに挑戦できる幸せな世代というのが子どもの特権。興味のゆく方向に、自由に突き進んでほしいなと」とコメント。
そして村山さんは金銭的、文化的貧困などが問題になっていることに触れつつ「子供にとって安心感をもたせるのは大事」「どのように安心をもたせるのかが得れば、笑顔がある。いろんなものにチャレンジできる」と語り、さらに「大人こそ笑顔を忘れてはいけないのではないか」と、大人の役割の重要性も投げかけた。