10月よりNHKで放送開始『チ。』サカナクション&ヨルシカ、豪華2組が主題歌を担当 哲学とも絡んだ楽曲に


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2022年にアニメ化が発表され、2024年10月からNHK総合にて放送されることが先日決定した漫画家・魚豊の代表作「チ。 ―地球の運動について―」。この度、作品を彩る主題歌アーティスト情報が発表され、ヨルシカの参加が決定した。

本作アニメ化の主題歌アーティストとして、先日にオープニング担当としてサカナクションの参加が決定。2年間の活動休止を経ての新曲として、同バンド初のTVアニメ主題歌となったことが大きな反響を呼んだが、この度エンディング主題歌をヨルシカが務めることが決定した。

主題歌アーティストの抜擢について「素晴らしい原作の、その映像化に携われたことを光栄に思っています。」とコメント。

魔原作については「魚豊さんの漫画にはひゃくえむ。から続く人間的な熱がいつも潜んでいて、それがテーマと結び付いたときに爆発的な面白さが出てきます」と伝え、「アポリアは哲学の言葉で、答えのない問いや、困惑を意味します。知りようのないものを知りたいという心を、アポリアになぞらえながら書きました。」とエンディング曲のタイトルとそこに込めた想いを明かした。

本作は第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞をはじめとする数々の賞を受賞し、2022年4月に「ビッグコミックスピリッツ」での連載を終了した注目作品。15世紀のヨーロッパ某国を舞台に、飛び級で大学進学を果たした神童ラファウが、天文学への情熱を抑えきれず、謎めいた学者フベルトとの出会いを通じて「地動説」の可能性に触れていく、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語。

主人公ラファウ役を坂本真綾、異端審問官ノヴァク役を津田健次郎、謎の学者フベルト役を速水奨が務める。

アーティストコメント全文

【新規】ヨルシカ
1.原作・台本を読んだ時の感想
大変好きな漫画です。魚豊さんの漫画にはひゃくえむ。から続く人間的な熱がいつも潜んでいて、それがテーマと結び付いたときに爆発的な面白さが出てきます。チ。は「知る」ことへの熱を具現化したような作品なので、それとヨルシカで今作りたいものの共通項を、台本を読みながら考えました。

2.エンディングテーマに込めた想い
アポリアは哲学の言葉で、答えのない問いや、困惑を意味します。知りようのないものを知りたいという心を、アポリアになぞらえながら書きました。
歌詞に出てくる気球は、際限のない知の欲求の喩えです。気球は地表を離れて、段々と高く登っていく。気球の中から下を覗くと、地表にいた時とは違う景色、海が見えて、そこには魚の群れが白く光っている。そういう曲です。
僕の中でのチ。の解釈は「知」です。

3. ファンに向けて一言
素晴らしい原作の、その映像化に携われたことを光栄に思っています。よろしくお願いします。

n-buna(ヨルシカ)

【再掲】サカナクション
1.原作・台本を読んだ時の感想
事前知識が全くない状態で作品を読めたので、純粋にとても楽しめました。
史実と思われる部分とフィクションとがギリギリのところで混ざり合いながら、
どこまで読み進めても論理的にまったく隙が生じない。
その中に人間のもつ熱さが混在する、すごいバランス感覚の上に成立している作品だと思いました。

2.主題歌に込めた想い、ファンに向けて一言
原作のもつテーマをわかりやすく、具体的に音楽にするのではなく、
いかに抽象的で説得力のあるものにするかということに重点をおいて制作しました。
2年間活動休止をしていて久しぶりの新曲にも関わらず、この「チ。-地球の運動について-」という作品で、初めてTVアニメの主題歌を担当させていただけたこと。
そして何よりこの素晴らしい作品に携われたことはバンドにとってはとても光栄なことです。
僕たちのこの思いがリスナーの皆さんにも伝わるといいなと思っております。

山口一郎(サカナクション)

©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について—製作委員会

著者 編集部 アニメ情報担当

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