故・TARAKOさん後任の「菊池こころ」6年前にも『まる子』と縁が…当時を回想【インタビュー全文】
TVアニメ『ちびまる子ちゃん』の制作を務める日本アニメーションは12日、昨月急逝された「まる子」役のTARAKOさんの後任声優として、菊池こころさんを起用したことを明らかにした。「複数回にわたるオーディションを経て」選任したといい、4月21日(日)の放送回から出演する。
菊池さんはこれまで、『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』<テレビ東京系>のうちはサラダ役や、『ワンピース』<毎週(日)朝9時30分~10時>のトコ役など、多くのキャラクターを演じている。
また、菊池さんは『ちびまる子ちゃん』でも2018年8月12日(日)に放送された「まる子、幽霊を助ける」の巻では「お花ちゃん」の役で『ちびまる子ちゃん』にも出演経験があるといいい、インタビューでは「キャスト·スタッフの皆さんが明るく楽しく収録に臨んでいて、その明るさの中心にはTARAKOさんがいました。」と回想していた。
本発表に際し、制作側は「前任・TARAKOさんが育んできた”まる子像”を引き継ぎながら、これからも視聴者のみなさんにまる子の楽しい日常をお届けしていく彼女を是非”ちびまる子ちゃんファミリー”として愛していただきたく思います。」と伝えており、同時に菊池さんへのインタビューも実施していた。以下全文となる。
さらに、番組情報として『ちびまる子ちゃん』はアニメ35周年を記念し、4月21日(日)から6月9日(日)まで「季節まるごと!さくらももこ 春夏秋冬の原作まつり」も開催される。
菊池さんオフィシャルインタビュー
――今回まる子役に決定した際のお気持ちをお聞かせください。
マネージャーから電話で”決まったよ”と言われ、”え”と発したあとは何を話したのかほとんど覚えていないくらい驚きました。うれしい……緊張、安堵(あんど)、不安、何だかよく分からない複雑な感情で頭がいっぱいになりました。
――アニメ『ちびまる子ちゃん』にはどんなイメージを持っていますか?
日曜の夕方18時にテレビをつけるといつものキャラクターたちがそこにいてくれてホッとします。小学3年生の何てことのない日常のお話なのに毎回面白くて、老若男女に親しまれているすごい作品だなと思います。それも30年以上…。
合間に入るナレーションも顔のタテ線も今ではおなじみですが改めて思うととても斬新ですよね。それと、まるちゃんの服が”顔Tシャツ”に変わると夏の訪れを感じます。
――今後の意気込みをお聞かせください。
「放送開始から毎週観ている大好きな『ちびまる子ちゃん』。今から6年前に一度だけ”まる子”の現場に呼んでいただいた事がありました。キャスト·スタッフの皆さんが明るく楽しく収録に臨んでいて、その明るさの中心にはTARAKOさんがいました。ごあいさつに伺ったら笑顔で対応してくださり、共演者のアドリブには笑ってつっこみを入れて、アフレコ中ずっと楽しそうにニコニコされていました。
その日から『ちびまる子ちゃん』がもっともっと大好きになりました。TARAKOさんが大事に演じ続けてきた”まる子”。正直怖い気持ちもありますが、『ちびまる子ちゃん』が大好きだというこの気持ちを大切にして一所懸命努めます。
しばらくは耳慣れないと思いますが、どうか長い目で見守っていただけたらとても心強いです。よろしくお願いいたします」
4月21日(日)放送「プロ野球開幕!!」の巻 あらすじ
プロ野球が開幕すると、父ヒロシはウキウキ。一方、テレビのチャンネルを野球に変えられてしまうため、まる子と友蔵はおもしろくない。チャンネルを譲ってもらうために友蔵と一芝居うつも野球に夢中のヒロシには相手にしてもらえず…。
『ちびまる子ちゃん』作品情報
「ちびまる子ちゃん」は、静岡県清水市(現・静岡県静岡市清水区)を舞台に、そこに暮らす一家・さくら家の次女である小学3年生のまる子(さくら ももこ)と、家族や友だちとの日常を、楽しく面白く、時に切なく描いた心温まる作品。
原作コミックスは全18巻が発売中。発行部数は累計3,250万部を突破(デジタル版を含む)、海外版はアジア各国でも出版、1990年からはテレビアニメ放送もスタートし、フジテレビ系列で毎週日曜日夕方6時より放送中。中華圏をはじめとする海外でも放送され、世界中の老若男女を魅了し、長きに亘り愛され続けている。