【レポート】最終話直前に『薬屋のひとりごと』キャスト集結 観る前に「劇中歌を」期待が高まる“匂わせ”アドバイス&半年間を振り返り
3月23日(土)と24日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて開催されている「AniimeJapan 2024」にて、毎週土曜日25時〜日本テレビ系列にて放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』のスペシャルステージイベントが開催された。
ステージには悠木碧(猫猫役)さん、大塚剛央(壬氏役)さん、小西克幸(高順役)さん、種崎敦美(玉葉妃役)さんら4名のメインキャストが集結。同日25時からの最終話(第24話)の放送が控えるなか、作品にまつわるトークが繰り広げられた。
会場内「RED」ステージでの現地観覧及び各動画配信サービスでの中継が行われた今回のステージ。キャスト陣が登壇すると、今回のAJステージが放送が始まって以降初の作品イベントであることについて触れられ、足を運んだ多数のファンへ挨拶。さっそく十数時間後にオンエアが迫っている最終話についての話題になり、悠木さんはファンに作品を届けられたことへの嬉しさと、間もなく放送が終りを迎えることへの寂しさ、両方の気持ちが混在していると、自身の心境を語った。
アニメの反響にキャスト陣驚き、振り返りたいシーンをピックアップ
約半年にわたり放送された本作、世間からの反響について聞かれた大塚さんは「国内のみならず海外ファンからの支持がすごい」と印象を伝えたほか、種崎さんは会社員時代の知人から“(種崎さんが)玉葉妃役で出演しているのを観たあとに気付いた”“ミステリー要素が大好き”といった感想を受け取っていたことを明かし、多くの人からの愛されエピソードを共有した。
また、アフレコにおいて心がけていたことについては、猫猫の母親役だった種崎さんから「(お母さん役としての)母性を意識していた」と語られ、第1話のラストシーンで猫猫と初めて合う際に発した「どうぞ。」の一言を一番やり直したと振り返っていた。
続いてステージでは企画コーナー「最終話がより楽しくなる!TV アニメ「薬屋のひとりごと」ここに注目!」へと移り、最終話を見る前にチェックしておきたいシーンを振り返った。まずは第3話、猫猫が小指を見つめるカットがピックアップされると、ラブストーリーが展開された同エピソードで印象的だった“様々な人とのすれ違い”に触れつつ、クライマックスとの対比に着目してほしいと皆さんコメント。
続いて猫猫が解雇される一部始終が繰り広げられた第13話、壬氏に振り回されるシーンがチョイスされると、このエピソードを機に猫猫への接し方に変化が生まれて、壬氏を巡る今後の展開が「心配だな」と思って観ていた、と小西さんが感想を語り、会場一体で共感しあった。また、ここでは第12話で使用された劇中歌にまつわる話題が投げかけられると、最終回を見る前に「もう一回聴いてもらうといいんじゃないの〜」と悠木さんから“匂わせ”含んだ期待が高まる貴重なアドバイスも得られた。
その後も複数のシーンがピックアップされる中、羅漢にまつわる話題で盛り上がり、第15話の“嫌味”を感じさせる羅漢のシーンでは、先日放送された第23話を観たあとに振り返るとまた違った受け取り方ができるとの意見に共感。大塚さんからは「桐本琢也(羅漢役)さんと演じる中で学びが得られた」とアフレコ時の思い出も語られた。
また、物語の鍵となる第19話「偶然か必然か」ではボロボロになりながらも壬氏を救けようとする猫猫の姿が大きな話題になったエピソード。悠木さんは第19話について、「誰であろうが救けようとする猫猫の正義感が垣間見えたシ-ン。単話だと思っていたそれぞれのストーリーが全て繋がる瞬間があり、謎解きの気持ちよさが感じられたエピソードです。」と語り、種﨑さんは「足を怪我しても向かおうとする猫猫に涙があふれてきました。」と言葉で表せない感情も織り交ぜつつ語った。
そして、最後に第23話、羅漢と鳳仙の馴れ初めがうかがえるシーンが選ばれ、頭良すぎる人同士の純愛は“きれいながらも残酷”だったと総括しつつ、羅漢の憎たらしかった登場時の印象から大きく変わって実は「可愛いキャラクターだった」と小西さんが語った。最後に大塚さんと悠木さんは「第24話はぜひリアタイ(リアルタイム)で見てください」と伝え、終始最終話への期待感が高まる30分間となった。
悠木さん「たくさんの人に愛される作品になってとても嬉しいです。今日は絶対に最終話をリアタイして観ていただいた方が良いです!お願いします。」
大塚さん「アフレコはだいぶ前に録り終わっており、放送を楽しみにしていました。作品の完成度も素晴らしく、制作陣の熱意も伝わってくる作品です。本日で最終話になりますが、ぜひ今日はリアルタイムで、最後の最後まで見逃さずに観てください。」
第24話 「壬氏と猫猫」あらすじ
猫猫に負けて、緑青館の妓女を身請けすることになった羅漢。華やかな女たちが並ぶ中、羅漢が梅梅の手を取ろうとした時、彼女が開けた扉から歌声が聞こえてきて……。一方、壬氏の家に呼ばれた猫猫は、羅漢の悩みと猫猫に執着する理由、そして父親に対する複雑な感情を語る。それから数日後の夜、城壁の上で美しく舞う猫猫の姿があった。
『薬屋のひとりごと』作品情報
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。
ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っているという話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。
呪いなどあるわけないと言わんばかりに。美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬への執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
【原作】日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
【アニメーション制作】TOHO animation STUDIO×OLM
【放送】10月21日(土)25:05〜日本テレビにて初回3話一挙放送
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会