国際アニメ映画祭「TAAF2024」ファンによる作品投票企画スタート メインビジュアルは鳥獣戯画をモチーフに


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2024年3月8日(金)から3月11日(月)までの開催が予定されている国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2024(TAAF2024)」に向けて、この度メインビジュアルが公開となった。

メインビジュアルを担当するのは、昨年のTAAF2023でアニメ オブ ザ イヤー部門 個人賞(アニメーター部門)を受賞した、WIT STUDIO所属のアニメーター・亀田祥倫氏さん。鳥獣戯画をモチーフに、賑わう江戸の風景を鮮やかな色彩で捉えたインパクトのあるイラストに。満開の桜、富士山や屋形船など、浮世絵のような和風の世界観に溶けあうように近代的なビル群が立ち並んでいる。ビジュアル公開に際し、イラストの制作秘話を語った亀田祥倫氏のオフィシャルコメントも到着している。

また、11月1日(水)正午よりTAAF2024公式サイトにて「みんなが選ぶベスト100」の投票受付もスタート。2022年10月1日〜2023年9月30日の期間に放送・配信・上映された全アニメーション作品を対象に、ファンの投票で「みんなが選ぶベスト100」を決定。選ばれた100作品の中より、アニメ業界の第一線で活躍しているプロデューサー、クリエイター、その他メディアやアニメグッズを扱う店舗など、幅広いアニメ業界のプロフェッショナルの投票で「作品賞」「個人賞」を選出する。

亀田祥倫氏:オフィシャルコメント

「アニメの仕事以外、ポスターとかは描いたことがなかったので、お話をいただいた時は戸惑いましたが、日本のアニメや漫画の祖とも言われる鳥獣戯画をモチーフにすれば、どうにかできるかも。と漠然と思い制作を始めました。

アニメーション産業の発展と合わせて東京の魅力を発信することを目的ともしているのがこの祭典の特徴なので、都庁やスカイツリー・東京駅・六本木ヒルズといった建物や、日本のシンボルでもある富士山と昇る太陽をセンターに置き、開催期間が春のシーズンなので、まるで花見を楽しむかのごとく市井の人・琵琶法師・鬼・天狗・虚舟(U.F.O)・魑魅魍魎の類いの者まで一堂に会し、この祭典に騒いでいる様子を描いてみました。

結果的に浮世絵の要素が強くなりすぎて、肝心のアニメーション要素はどこやねん。と思われるかもしれませんが、鳥獣戯画同様に浮世絵に描かれる人の表情や筋肉・服のシワ・波・火・煙といったエフェクトの描き方からモンスターデザインまで、自分がアニメを描く時にヒントになることが非常に多く、日本人は古来より線の表現に長けた民族だなあ。なんてゆう個人的な思いから、先人達への尊敬の意も込めましてこのようなタッチとなりました。

コロナが明けた今、再び世界中の人に参加していただけるような活気あふれる祭典となることへの期待と、たくさんの人へのチャンスにつながるフェスティバルとなることを願っております!」

画・亀田祥倫(WIT STUDIO) 着彩・三田遼子(WIT STUDIO)

東京アニメアワードフェスティバル2024開催情報

東京アニメアワードフェスティバルは、2024年で11回目の開催を迎える国際アニメーション映画祭で、日本国内で未興行の世界のアニメーション作品を対象にした「コンペティション部門」、日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」、アニメーション業界に貢献された方々を顕彰し、先人達の歴史、技術、生き様を伝える「アニメ功労部門」を中心に、その他招待作品の上映やシンポジウム、子ども向けのワークショップなどを実施。新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与すること、及び東京の魅力を発信し、東京の観光振興に資することを目的に開催します。『東京が、アニメーションのハブになる。』を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映することで、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図り、クリエイターや観客に刺激と感動を提供し、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信します。

日程:2024年3月8日(金)~3月11日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人日本動画協会内)

著者 編集部 アニメ情報担当
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