夏アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』先行上映会開催―八代拓&小市眞琴&黒沢ともよが語る作品とキャラの魅力とは?


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7月5日よりフジテレビ「+Ultra」枠にて放送が始まるアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』について、放送開始に先駆け6月23日(金)にはグランドシネマサンシャイン池袋で先行上映会が開催された。イベントには輪堂鴉夜役の黒沢ともよさん、真打津軽役の八代拓さん、馳井静句役の小市眞琴さんなどキャスト陣が登壇し、上映会とトークショーが行われた。

アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』は、第22回鮎川哲也賞でデビューし、その後も活躍を続ける青崎有吾による同名原作のアニメ化作品。物語は首から下がない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡るというもの。

イベントでは、まずはじめに第1話が最速でお披露目となった、上映会が行われた。19世紀末を舞台に、真打津軽が見世物小屋で怪物と戦う中、鳥籠の中の生首の少女・輪堂鴉夜とメイドの馳井静句が出会うという物語の幕開けが映し出されました。アニメーションは青崎有吾原作小説の独創的で濃密な世界観を丁寧に描かれており、観客はその内容に引き込まれながら第1話を楽しんだ。

その後の舞台挨拶では、メインキャスト陣が登壇。上映された第1話の感想や注目ポイントについて聞かれた黒沢さんは「会話の内容と、映像の印象が違うところがあるのが面白いです。光と影を使った演出も特徴的です。シーンによって印象が全く違う部分が演出面での見どころだと思います。」とコメント。

続いて八代さんは「色使いやカメラのアングルがとてもお洒落だと感じました。鴉夜と津軽の会話のリズム感が良くて、会話劇の独特なテンポ感が面白いなと思いました。」と、小市さんは「鴉夜と津軽のセリフのやり取りが面白いです。映像は前衛的で面白いカメラアングルで、まるで芸術作品のようだと思いました。」とそれぞれ魅力を語った。

さらに、各キャストが演じるキャラクターの特徴についても紹介。黒沢さんは自身のキャラクターである鴉夜を「一言でいうと“生首”」と表現し、「生首のくせに生意気なところがあります。960年以上生きて培われた経験値による判断力のある聡明なキャラクターです。」と解説していた。八代さんは真打津軽を「一言でいうと“半分鬼”」と表現し、「鴉夜と少し似ている感覚があり、楽しければ良いと思っているようなところがあります。“死に際まで笑わせたい”という、ある種狂気じみた性格をしており、まるで心まで怪物のようなキャラクターです。」と語った。小市さんは自身のキャラクターである馳井静句を「一言でいうと“メイド”」と表現し、「とにかく鴉夜様が大好きで、津軽を軽視しています。1話のラストにはやきもきしました(笑)。とても素敵なキャラクターです!」と魅力を挙げた。

舞台挨拶では他にも、オーディション時の異例の長台詞やキャストのお気に入りのキャラクターについても触れられられ、特に八代さんは、宮野真守さんが演じるアルセーヌ・ルパンの登場に注目しており、「独特の質感を持っているキャラクターなのでぜひオンエアで楽しんでほしい」と今後の放送に期待を寄せた。

イベントは大いに盛り上がり、最後にはキャスト陣からファンへの感謝のメッセージが贈られた。黒沢さんは「漫画のアニメ化は多いですが、小説のアニメ化は最近減ってきていたような気がします。原作の単行本3巻分の情報量をアニメ化しています。活字からアニメに、そしてまた小説に戻って…という行き来をぜひ楽しんでほしいです」と、八代さんは「もっと先まで観て頂きたいなと、もったいないような気持ちでいます。こんなにも良い作品で、今のアニメはものすごいぞ!と、周りに広まっていったらいいなと思います」と、小市さんは「本当に魅力の詰まった作品です。原作を映像化するにあたって、この上ない表現になっています。アニメ放送をきっかけに、どんどん広まっていったらいいなと思います!」と感謝と期待の気持ちを述べた。

アンデッドガール・マーダーファルス」作品情報

【放送情報】
2023年7月5日よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24:55〜放送
ほか

【イントロダクション】
怪物専門探偵<鳥籠使い>が、体を取り戻すためヨーロッパを巡る笑劇<ファルス>

第22回鮎川哲也賞を受賞した青崎有吾による『アンデッドガール・マーダーファルス』(講談社タイガ刊)がTVアニメーション化。吸血鬼、人狼、怪盗ルパン、シャーロック・ホームズ、切り裂きジャックなど二次元レジェンドキャラクター達も登場し、異能力バトルを繰り広げながら、奪われた体を取り戻すためにヨーロッパを巡る、謎に満ちたロードムービー。

アニメーション制作は『さらざんまい』『劇場版 輪るピングドラム』などのラパントラックが担当。本作でもクオリティの高い映像を表現する。また『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シリーズや『昭和元禄落語心中』など確かな演出力で話題作を担当してきた畠山守が監督を、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』などヒット作を多数手掛けてきた高木登がシリーズ構成を務める。さらにキャラクター原案は、新進気鋭のイラストレーター・岩本ゼロゴが担当し、美麗で繊細なキャラクター達が画面を彩る。

19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。

【スタッフ】
原作:青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス」(講談社タイガ刊)
監督:畠山 守
シリーズ構成:高木 登
キャラクター原案:岩本ゼロゴ
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤憲子
サブキャラクターデザイン・総作画監督:小園菜穂
美術監督:関口 輝 佐藤理来
撮影監督:塩川智幸
色彩設計:中村千穂
3Dディレクター:菅 友彦
編集:松原理恵
音楽:yuma yamaguchi
音響監督:若林和弘
オープニング・テーマ:CLASS:y 「Crack-Crack-Crackle」
エンディング・テーマ:Anna 「reversal」
アニメーション制作:ラパントラック

【キャスト】
輪堂鴉夜:黒沢ともよ
真打津軽:八代 拓
馳井静句:小市眞琴
アニー・ケルベル:鈴代紗弓
シャーロック・ホームズ:三木眞一郎
ジョン・H・ワトソン:相沢まさき
アルセーヌ・ルパン:宮野真守
ファントム:下野 紘
ジェームズ・モリアーティ:横島 亘
アレイスター・クロウリー:杉田智和
カーミラ:近藤玲奈
ヴィクター:山本 格
ジャック:斉藤壮馬
ノラ:内田真礼
ヴェラ:花守ゆみり
カーヤ:中野さいま

©青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。