ハピネット、ブロッコリーの株式公開買い付けを発表,バンナムHD傘下の完全子会社化に。他社委託の解消に期待


アイキャッチ画像

ゲームソフトや​キャラクターグッズ、各種IPの企画・​製作を行う株式会社ハピネットは14日、同じくアニメやゲームコンテンツを手掛ける株式会社ブロッコリーの株式公開買い付け(TOB)を行うことを同日開催した取締役会にて決議したことを発表した。TOBは普通株式1株1,500円にて4月17日から6月13日の39営業日にかけて行われる。

発表に伴い株式会社ブロッコリーは同じく14日に開催した取締役会にて株式公開買い付けに賛同の意を示し、公開買付者(ハピネット)の完全子会社となり上場廃止となる予定であることを明らかにした。公開買付けとは、株式市場において、ある企業が別の企業の株式を買い集め、その企業を自社の子会社にすることを目的とした取引。今回のTOBの実施を巡ってハピネット側は「両者が対象者と一体となって事業展開を行うことで、新しいコンテンツの開発を促進し、対象者が所有する自社コンテンツの展開拡大を図り事業規模を拡大することを目的」としている。

同社はTOBに対する3つのシナジーを掲げており、第一に「ブロッコリーとハピネットが一体となることで事業展開を行うことで、グループの持つ機能を活用することでコンテンツの魅力・価値を高められる」と述べている。ハピネットは株式会社バンダイナムコHD傘下の企業であるため、これまで他社に委託していた映像や出版、イベント開催などの分野を一括して行うことができる点に期待される。

続けて2つ目に「自社コンテンツの展開拡大が目指される」と述べている。ブロッコリーは「うたの☆プリンスさまっ♪」や「Z/X -Zillions of enemy X-」などのコンテンツを所有しており、ハピネットグループは玩具、映像音楽、ビデオゲーム、アミューズメントなど幅広い領域で事業を展開している。両者が一体となってコンテンツビジネスを展開することで、対象者のコンテンツをより多岐にわたるエンタテインメントとして多くの人々に届けることが可能となり、新たな顧客層・流通チャネルの開拓が見込まれるとしている。

株式会社ブロッコリー株式(証券コード:2706)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7552/tdnet/2262844/00.pdf
株式会社ハピネットによる当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ
https://www.broccoli.co.jp/company/inc/data/pdf/report/230414_hapinet.pdf