『涼宮ハルヒ』アニメ放送20周年、原作者が当時を回想…あの構成は「頭が割れそうになるほど考えた」
人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズを原作に、2006年に放送開始したTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が来年で放送20周年を迎える。この度、周年を記念した「涼宮ハルヒの御礼」プロジェクトの始動が発表されている。第1弾として、劇場版『涼宮ハルヒの消失』のリバイバル上映が2026年2月6日より全国の劇場で2週間限定で実施される。
劇場版『涼宮ハルヒの消失』は2010年2月6日に公開され、全国24館というスタートながら深夜アニメ発の映画として大ヒットを記録した作品。この度のリバイバル上映では新宿バルト9ほか全国の劇場で上映されることが決定した。新規制作された予告映像も公開されている。
またムビチケ前売券のオンライン販売も実施中で、購入者特典としてオリジナルスマホ壁紙とムビチケデジタルカードが用意されている。価格は1600円で、販売は2026年2月5日まで。
プロジェクトの始動を記念して原作者の谷川流氏からコメントが寄せられた。
谷川氏は2005年初春に初めて京都アニメーションを訪れた際のエピソードを振り返り、「一巻目の『憂鬱』だけで1クールできませんか?」と提案したことを回想。そのうえで、「僕はあのラストシーンがそこそこ気に入っていて最終話はアレで終わるのがちょうどいいと考えていたからです」と意図を明かし、アニメ制作側と議論を交わしたことを明かした。
そして最終的に「『憂鬱』エピソードの合間に短編エピソードを順不同かつ時系列の整合性などまったく考慮せずに挿入していく」という構成案を提示し、それが採用されたという。放映順については「ひょっとしたらあの放映順は適当に決めたんじゃないかと思っている人がいるかもしれませんが、実際は全員頭が割れそうになるほど考えたのです」と語っている。
谷川氏は「あれから二十年、それだけ経過してもハルヒたちが動いているのが見れたり声を聴けたりするのは、あの時アニメーション製作に携わってくれた方々と楽しんでくれた皆様のおかげでしかありません。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました」とファンへの感謝を述べた。
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