原作への誘導も狙い？アニメ『ワンピース』放送枠が深夜帯に移動　声優陣は異例の“コント”でアピール【AnimeJapan】

テレビアニメ『ONE PIECE』では4月第1週より、一時休止となっていた「エッグヘッド編」が再開する。この度放送再開が2週間後に控えるなか、本作のステージイベントが昨日3月22日（土）に東京ビッグサイトにて行われたアニメイベント「AnimeJapan 2025」にて開催された。

ステージにはモンキー・D・ルフィ役の⽥中真⼸さん、ロロノア・ゾロ役の中井和哉さん、ウソップ役の⼭⼝勝平さん、フランキー役の⽊村昴さんが出席した。

“夜”はまさに大海賊時間――キャストもバッチリ宣伝

なお、すでに多くのファンや視聴者はご存知の通り、アニメ『ONE PIECE』はエッグヘッド編からの再開にあわせて放送枠が大きく変更となる。2006年から日曜9時30分枠で放送されいたが、4月6日以降は「毎週日曜23時15分から」と、深夜枠にお引越する。

ステージでは昨年末の「ジャンプフェスタ」にて解禁されていた再開と引っ越しに関する特報映像も放映。映像では本編カットなどが用いられていたほか、最後には「夜はまさに大海賊時間！」と作中をもじったものや「アニメを見たらすぐジャンプ」とのキャッチコピーを披露していた。原作ファンからは「アニメを見た直後がジャンプ本誌（週刊少年ジャンプ）の更新時間（月曜0時）だから、原作連載の誘導も狙い」といった指摘も多く見られていた。

そんな今回の引っ越しだが、若い層を中心に日曜朝のイメージが根強いことから、同ステージでは多くの人に伝えるべく「コント」というユニークな手法で紹介された。ステージが始まるやいなや田中さん、山口さんらキャスト4名が「家族」という設定で登場。新聞を掲げ、これまでラテ欄の9時30分にあった『ONE PIECE』がなくなった…と切り出し、その後は作品ネタを交えつつ自由気ままにトークが展開。

AJステージとしては異例の約10分間ものコントが繰り広げられると、最後に「（ラテ欄の）23時15分のところにあった」と伝え締め、後にみなさんから裏話などが語られると終始会場からは笑いや拍手で盛り上がっていた。

後半ではしっかり通常スタイルでの発表パートも繰り広げられ、放送情報として初週のみ4月5日（土）の「土曜プレミアム」枠にてこれまでの総集編および再開後初回となる第1123話が放送されることが決定。次回1124話から新「毎週日曜23時15分〜」の放送になることが明らかになった。

ステージではこのほかスピンオフアニメ化が決定した『恋するワンピース』でメインキャストを務める⼭本海賊王役の⾦本涼輔さん、⼩⼭菜美役の佐倉綾⾳さん、中津川嘘⾵役の中村悠⼀さんがサプライズ登場する場面や、これまでの休止期間に撮影されていた写真を振り返るコーナーなどが展開され、間近に迫る再開へ期待を高めた。

©尾田栄一郎／集英社
©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©伊原大貴・尾田栄一郎／集英社・東映アニメーション