セガのサーバーを標的に“不正課金“詐欺事件で有罪判決 「課金代行」利用者も逮捕

株式会社セガは19日、公式サイトを通じて「不正課金に関する注意喚起」を発表した。これは、2024年8月に同社のゲームアプリで発生した不正課金事件に関連し、複数名が電子計算機使用詐欺の容疑で逮捕され、有罪判決を受けたことを受けたもの。
ユーザーが課金代行→詐欺グループが通貨不正取得
同社の発表によると「課金代行」サービスを利用したユーザーを含む複数名が逮捕され、有罪判決が下されたという。該当する犯行グループは、「リアルマネートレード(RMT)」サイトを通じて顧客を集め、セガのゲームサーバーに虚偽の情報を送信することでゲーム内通貨を不正に取得していた。
また、不正取得されたゲーム内通貨は「課金代行」としてRMTサイト上で本来の価格より安価で販売されていたという。
この事件では、不正な方法でゲーム内通貨を取得した犯行グループのメンバーだけでなく、「課金代行」を依頼した利用者も「不正に関与したものとして逮捕・起訴され、有罪判決を受けることとなりました」と同社は説明している。

セガは「不正課金行為や不正課金に繋がりうる第三者にアカウントを譲渡・貸与する行為は利用規約上すべて禁止しており、確認され次第アカウントの停止対応を行っております」と言及。今後も不正が疑われる事例を確認した際には警察への相談を速やかに行う方針を示した。
また、今回の事件を踏まえ、「課金代行」を依頼することで利用者自身も罪に問われる可能性があることを改めて強調。「こうした犯罪に巻き込まれたり、関与したりしないよう、以下のサービスは絶対にご利用しないようお願いいたします」とし、具体的に「課金代行」「課金チャージ代行」「ゲーム内通貨の導入代行」などを例示した。
【犯罪の可能性のある商品・サービス】
・「課金代行」(等と謳っているサービス)
・「課金チャージ代行」
・ゲーム内通貨の「導入代行」
・そのほか、有償通貨・有償アイテムの取得を代行するサービス
【利用規約上禁止している行為】
・法令に違反する行為。違反な行為を勧誘または助長する行為
・チート行為・不正行為・リバースエンジニアリングを含むハッキング行為
・第三者へのアカウントの譲渡や貸与
同社は「皆様のご協力とご支援をいただきながら、安心してご利用頂けるような製品・サービス創りにより一層尽力してまいります」としており、今後も安全なゲーム環境の提供に向けて取り組んでいく方針を示した。