新章開幕のアニメ『チ。』キャストの面々が新キャラの魅力から“名言”まで力説!注目したい見どころも熱弁
2024年10月からNHK総合にて放送中の新作TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」について、去る18日に新宿バルト9にてオールナイト上映が開催され、同作キャストから小西克幸、仁見紗綾、島袋美由利、日野聡が登壇。演じるにあたっての振り返りや、好きなシーンの数々が届けられた。
第3章のキャラクターや見どころ
それぞれキャラクターを演じる上で気を付けたことや、その魅力を聞かれると、第2章の代闘士オクジーを演じる上で小西は「元々原作が好きで読んでいて、オクジー要素は僕の中にアニメが始まる前からありました。アフレコをするとき、オクジーが自分で動いて声優の克幸を引っ張ってくれて。セリフがあってシーンもあるんだけど、勝手にその気持になってしゃべっているみたいな。ものすごく深く『こうしないといけない』って感じではなく、役が引っ張っていってくれていた感じです」と振り返った。
そして先日より始まった、本作の第3章。最新話から登場の移動民族の娘ドゥラカを担当した島袋は「お金を稼ぐってところに信念を置いている子ですが、それでいてどこか常に焦燥感や不安を抱えている部分がある子。これまでのキャラクターたちが紡いできたことをどう解釈し、どう受け取るか、今までのキャラクターとは一味違う受け取り方をする子になっているので、そこを楽しんでいただけたらと思います」とアピール。
同じく3章から登場となる異端解放の部隊長シュミット役の日野は「高貴な振る舞いをすることが多くて、ヒゲをよく触る。自分の中では、オーディションのときからヒゲ感は常に心がけていました」と明かし、「だから、先週放送した16話では、監督から『いいヒゲ感でした』と言っていただけて、ほっとしました(笑)」と伝え、笑いを誘った。
第2章から登場ではあったが、「1話からアフレコ現場を見学して勉強していた」と劇中のヨレンタさながらに勉強熱心な仁見。錚々たる声優陣のアフレコ現場を振り返り、称賛する仁見に対し、小西は「音響監督に聞いたんですけど、仁見さんには『オッケーが出ているけど、こうしたらどうなるんだろう』というオファーをずっと出していたんですって。それを簡単にクリアしてくるから『あいつすげえな』と言ってました」と裏話を披露。
これに仁見は「うそです。全部うそです。頑張ったんですけど、簡単になんてクリアできてないですから……」と謙遜さも見せた。そして3章のアフレコ現場について、日野は「シュミットの部下フライを演じる(内田)夕夜さんと、星の話からだんだんと量子力学の話や『宇宙の誕生ってどうなんでしょうね』と、難しい話になっていってました」と回顧するなどした。
皆さんが思う名言や名シーンは?
続いて、話題に上がったのは、毎話放送されるたびに出てくる名言や名シーンへ。これにちなみ、好きなセリフやシーンの発表を求められると、小西は「まったく関係ないですが」と前置きしつつ「アニメ放送のCM前後に声優の声で『チ』って入ってるじゃないですか。僕の周りのキャストさんは、どんどん『チ』って言ってたんです。でも、全然言わせてもらえなくて!」とボヤいた。すでに1、2回「チ」を言ったという日野は「『チ』ってまとめるの難しいですね。」とコメント。
好きなセリフを「シュミットだと『今から、地球を動かすとしよう』っていうセリフ。ラファウも言ってるじゃないですか。そこにリンクしてくるので、大切なワードだなと思って演じていました」と語った。島袋は天動説の証明に命を懸けた「ピャスト伯の『2000年だ』というセリフです」と、重みのある言葉に感動したようだ。
最後に皆さんからコメントが届けられ、その後の全話一挙のオールナイト上映へ繋いた。
日野「フベルト、ラファウから始まったこの地動説が、この新章でシュミットやドゥラカがどう受け止め、どう展開していくのか今日の放送から始まりますので、楽しんでいただけたらと思います」島袋「みんなが研究してきたこと、繋いできた想いというのをドゥラカがどういう経緯で受け取ることになるのか、そしてこの地動説と彼女たちが行きつく先に注目してみてほしい」
仁見「本当に色々なところを見てほしいのですが、まず(長時間の上映のため)おしりと腰に気を付けて楽しんでいただけたらと思います(笑)」
小西「僕たち登場人物のみんなが生きてきた足跡とか想いだったりとかを、この大きなスクリーンで見届けて頂けるのは嬉しいです。TV放送の方もこれからも宜しくお願いします!」
『チ。』作品情報
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする“天動説”こそがこの世の真理だとされ、その理を覆すようなことを信じたり、研究することが重罪だった時代に、謎めいた学者フベルトの言葉で“地動説”の可能性を知った神童ラファウ。周囲からも天才だと言われ自認もしていた彼に芽生えた抑えがたい強烈な知的好奇心。「いったい何を捧げれば、この世界のすべてが知れる?」と、自らの「知」と「血」、さらには命を懸けて「地」動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命とは―
神童ラファウを坂本真綾、異端審問官ノヴァクを津田健次郎、謎の学者フベルトを速水奨、代闘士オクジ―を小西克幸、修道士バデーニを中村悠一、天文研究助手ヨレンタを仁見紗綾が演じる。監督は清水健一、シリーズ構成は入江信吾、キャラクターデザインは筱雅律、音楽は牛尾憲輔、音響監督は小泉紀介が務める!
若き天才作家魚豊(うおと)の原作マンガのTVアニメは声優陣だけではなく、スタッフ陣も豪華な面々が揃った!オープニング曲・主題歌をサカナクション、エンディング曲をヨルシカが担当する。
【出演】中村悠一、津田健次郎、仁見紗綾、間島淳司、下妻由幸、三上哲、上田燿司、阪口周平、こばたけまさふみ、上別府仁資、吉岡琳吾、伊原正明、越後屋コースケ
©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について—製作委員会