大阪万博グルメを紹介!肉みたいな植物生まれの「かるカツバーガー」が激うまだった

先日「大阪・関西万博」に行く機会があり、せっかくなので“大阪万博グルメ”も楽しもうと思い、パビリオンを回りつつ飲食店を探して歩いていた。
夢洲駅を降りて東ゲートから降りたので、まずは東側を散策し、大屋根リングを越えた西ゲートの方に近づいていくと、「よしもと waraii myraii館」の巨大な笑顔の球体や実物大ガンダム像が目立つエリアになって来る。
そして、ついに良さそうなお店を発見!それは、「PASONA NATUREVERSE」と「よしもと館」の間にある植物由来の原材料で作ったプラントベースフードを提供するキッチンカー「NATUREVERSE キッチン」だ。店の外観は正式な店名よりも「未来の食体験」や「かるカツバーガー」といった謎のワードが目立つ。
「植物生まれのかるカツバーガー」と書いてあるが、大きく店頭に出ている写真のハンバーガーはとても美味しそう。店に着いたのは15時前頃。すっかり昼食の時間は過ぎていたが、それでもそこそこ並んでいるくらい繁盛っぷりで、価格もちょうど良いので、ここに決めた!
この店は、「PASONA NATUREVERSE」の一部であり、株式会社エヌ・ディ・シー(NDC)と連携して大豆とお米で作る「かるカツバーガー」等のプラントベースフードを販売している。NDCが手掛ける大豆と米を活用した新しいプラントベース食品「かるあげ」を使った料理が、「かるカツバーガー」や「かるカツサンドイッチ」、「かるカツコンボ」などで、この店で提供されている。
また、パソナグループが兵庫県淡路島に開設する、植物性食品のみを使用した“ヴィーガンスイーツ”を開発・製造する「ヴィーガンスイーツ研究所」のジェラートなども合わせて販売しているので、ヴィーガンの人にもよさそうなメニューとなっている。
そして、今回注文したのは目玉商品の肉ではなく大豆とお米の「かるカツバーガー」で、ポテト&ドリンクセットにした。セット価格で2480円(税込み)で、そこそこするものの万博内の中ではお手頃な方なのかなと思う。ドリンクは普段ならコーヒーかコーラにするところだが、「希望の果実」というキャッチコピーで初めて見る「山査子(さんざし)」のドリンクがあり物珍しさで頼んでみた。
山査子は初めて知ったのだが、漢方で使われる果実だそうだ。店のポスターには「東アジアの漢方素材!」や「美肌・巡り・疲労回復」「ポリフェノール豊富なスーパーフルーツ!」と書かれていた。とりあえず健康そうなのはヒシヒシと伝わってくるが、味がまだわからない。
ソーダバージョンもあったが、炭酸ではない「さんざしフルーツ」を頼み、商品受け取り後にまず飲んでみる。イメージしていた漢方っぽい香りはせず、口にするとほんのり甘い。スッキリとした甘さでもあり、後味も良いので美味しいし、ハンバーガーやポテトと合わせてもあまり違和感がない。
メインの「かるカツバーガー」の具材はかるカツ、輪切りのトマト、キャベツ、レタスと、「カツ」も肉ではないし野菜たっぷりのバーガー。黄色のソースはなにかわからないが、カツやバンズ、野菜と合っている。肉ではないカツだが、言われなければ肉を食べているような感覚になりそうなほど違和感がなく美味しい。
ポテトは太目のもので塩気が強め。受け取り時に自由に取れるケチャップをつけても良い。「さんざしフルーツ」も思いのほか合うし、肉のカツを食べてる気分になるバーガーで美味しいし、ポテトも付いているしで、味も良く満腹感十分なセットになっていた。大阪万博で気軽に食事を楽しみたい人にオススメ。
ちなみに、商品を受け取った後の食べる場所だが、店やすぐ近くには座って食べられる場所はない。だが、隣の「よしもと館」の方に行くとすぐそこに大屋根リングがあり、その下にはベンチが多数あるので、そのベンチが空いていれば落ち着いて座って食べられる。ただ、結構混雑していることが多いので注意が必要だ。
文・写真:後藤芝生