Xで見かける“ネタ全振りAI広告”のオタ恋、日本広告業協会「JAAA若手大賞」で特別賞を受賞


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一般社団法人日本広告業協会(JAAA)が主催する第11回「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞(JAAA若手大賞)」の審査結果が1日に発表され、大賞1件、優秀賞4件、特別賞1件、ファイナリスト7件が明らかに。うち、マッチングアプリ「オタ恋」がXで実施した広告作品が特別賞を受賞していたことがわかった。

この賞は、協会内の審査会と第338回理事会を経て選出されたもので、推薦・応募・選考まですべての工程を業界の若手が担当。「人が動く仕掛け」が含まれ、課題解決の構図とその結果が明確な「コミュニケーション」が存在することが応募対象になっているほか、判断基準として「その事例は、今、広告業界活性化に貢献しうる若手が、今後の広告業界の兆しとなると考えるにふさわしいコミュニケーションか」が設けられている。

第11回の応募総数は161件で、大賞は施策主体の都合により辞退。ファイナリスト作品には講談社が実施したWeb広告キャンペーン「広告規制により、サンマを持たされています。」や、友達感覚での接客を楽しめる「友達がやってるカフェ/バー」といった、注目を集めた広告作品が並ぶ中、ひときわ目を引いたのが「オタ恋」。

オタ恋はエイチエムシステムズ株式会社が運営する、“オタク同士の恋愛を支援する”と謳うマッチングサービス。2022年にサービスを開始した同サービスは2023年より生成AIを活用した、非実在の人物を用いた広告クリエイティブを使用しており、画像に映る男性のクセが強すぎるとX上で話題に。特に水中に潜る太った男性を用いた投稿では、各種メディアにも取り上げられるほどの反応が得られていた。

その後、この好反応に味をしめたのか、同様の画像を多数用いてユーモアなプロモーションに舵を切っったことで、ブランドイメージ度外視での“バズ”を度々獲得。そしてこの度、取り組みを評価した関口 純平氏(朝日広告社)と右田 時大氏、吉永 彩氏(読売広告社)ら推薦員による推薦と選考を経て、特別賞を受賞した。

ちなみに、先日4月1日のエイプリルフールでは、翌2日に某スマートフォンゲームと某アニメ作品を絡めた画像を投稿しており、こちらは3万いいねを超える拡散が行われていた。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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