「PS5」直近3ヶ月で390万台出荷と判明、「Ghost of Yōtei」は330万本超 自社開発では巨額減損
ソニーグループは11日、2025年度第2四半期におけるゲーム&ネットワークサービス分野(PlayStationブランド)の業績を発表。売上高は前年同期比416億円増の1兆1132億円となり4%の増収を確保した。
ネットワークサービスの増収とゲームソフトウェアの販売増加が大きく貢献、為替影響も97億円のプラスとなった。主力となる「PS5」ハードウェアの累計出荷台数は8420万台を突破し、3ヶ月間で390万台を積み増した。
一方で、営業利益は同185億円減の1204億円と13%の減益となった。これはゲームタイトル「Destiny 2」関連の減損315億円などの一時要因が影響した。同社は、これらの一時要因を除いたベースでは「前年同期比23%の増益になる」と説明している。
同社は、9月のプレイステーション全体の月間アクティブユーザー数が前年同月比3%増の1億1900万アカウントに上ったことを公表し、当四半期の総プレイ時間も前年同期比1%増と、ユーザーエンゲージメントは堅調に推移していると説明した。「ファーストパーティ・タイトルの貢献により、このトレンドが継続すると見ています。」
また、自社タイトルの開発分野においては前出の「Destiny 2」が「競争環境の変化もあり、売上及びユーザーエンゲージメントの水準がBungie買収時の想定に届いていません」とし、事業計画を下方修正して関連資産の減損を計上。

一方、8月にXbox向けにも発売した「Helldivers 2」は非常に好調で、前年同期から大きく売上を伸ばしている。さらに10月に発売したばかりの「Ghost of Yōtei」について、11月2日時点でグローバル販売本数が330万本を超え、前作に続くヒットを記録したことも伝えられた。
2025年度通期の見通しについて、売上高を8月時点から1500億円上方修正し4兆4700億円とした。為替の影響とハードウェアの売上増加を見込む。
