政府の啓発月間に『はたらく細胞』コラボ「かぜに抗菌薬は効かない」7度目となるポスター制作
政府が推進する「薬剤耐性(AMR)」問題への普及啓発活動の一貫として、TVアニメや漫画、舞台などで人気を博す『はたらく細胞』とのコラボレーションを今年も開催する。
政府や関連機関は毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に設定。アニメ作品を通じた認知向上を図るべく、国立健康危機管理研究機構が毎年「はたらく細胞」とのコラボレーションを行っており、今年で7回目となる。
国立国際医療研究センター病院によると、薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)は、感染症の原因となる細菌やウイルスなどの微生物に、本来であれば効果があるはずの抗菌薬(抗生物質)や抗ウイルス薬などが効かなくなることを指す。特に不必要・不適切な抗菌薬の使用は、薬剤耐性菌を増やしてしまう原因につながるとして、意外に身近な行動にウイルスが原因となる「かぜ」の時に細菌に作用する「抗菌薬」を飲む行為などを挙げている。
今回のテーマは「かぜに抗菌薬は効きません」で、施策の一環としてコラボポスターが今年も登場。描き下ろしキャラクターをメインビジュアルに起用し、ポスターをはじめとした啓発ツールを制作した。日本医師会、日本薬剤師会と連携し、全国のクリニックや薬局でポスター掲示やリーフレット、クリアファイル、お薬手帳などを無料配布する。
また、11月8日と9日には渋谷マークシティマークイベントスクエアで「薬剤耐性ってなに? 知れば未来が変わる!」と題したオープンイベントを開催し、手についている菌を実際に見る体験や専門医のレクチャー、ゲームを通じて薬が効かない菌について学べる内容となる。
そして、都営地下鉄の大江戸線、三田線、新宿線、浅草線では11月10日から23日まで車内サイネージ広告でショートアニメの啓発動画を上映する。
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

