『小市民』シリーズ第2期、4月5日放送開始 互恵関係を解消、新たな2つの事件描く

米澤穂信のミステリー小説『小市民』シリーズを原作とするTVアニメ第2期が、2025年4月5日よりテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほかで放送されることが決定した。本作では、『秋期限定栗きんとん事件』『冬期限定ボンボンショコラ事件』の2エピソードが描かれる。
先日、放送日決定に合わせ、第2期のメインビジュアルが公開されたほか、主題歌情報も解禁。オープニングテーマはヨルシカが担当し、楽曲タイトルは「火星人」に決定。ヨルシカのn-bunaからコメントも到着している。一方、エンディングテーマはやなぎなぎが担当し、楽曲タイトルは「SugaRiddle」に決定した。
〈小市民〉シリーズは、『氷菓』をはじめとする〈古典部〉シリーズの作者にして直木賞作家・米澤穂信が生み出した、シリーズ累計 110 万部を突破する大人気ミステリー作品。かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩が、清く慎ましい小市民を目指そうと決意。同じ志を立てた同級生の小佐内と、たがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたが、ふたりの学園生活になぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる…。
第2期では、高校2年生の小鳩くんと小佐内さんが“互恵関係”を解消し、それぞれ新たな関係へと踏み出す姿が描かれる。小佐内さんは新聞部の一年生・瓜野くんと交際を始め、彼が学内新聞で市内の放火事件を取り上げようとする中で事件に関わることになる。一方、小鳩くんもクラスメイトの仲丸さんと付き合うこととなり、それぞれの新たな関係の行方が注目される。
AnimeJapan 2025でのステージイベントや、先行上映会の開催も決定している。
ヨルシカコメント
小市民的に生きたいと言うけれど、自分が特別な人間だという自意識の高さを中々捨てられないのが小鳩と小佐内の抱える魅力であり、小市民という小説シリーズが持つ大きな引力だと感じます。火星人という楽曲においての”火星”は憧れであり理想で、火星人はそこにいる人です。これは今いる場所を抜け出して火星に行きたいという曲です。歌詞に出てくる「ぴんとたてた尻尾のさきから糸のやうなみかづきがかすんでゐる」は萩原朔太郎の猫という詩からです。その一節を、本歌取りする感覚で引用しました。少しずつ形を変えて繰り返され、最後に原典の詩が出てくる形の作詞です。その原典が僕にとっての火星です。
Ⓒ米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会